Nさんと、句集と、金平糖 file8

Nさんは80歳後半、女性、高血圧、糖尿病などがあります。最近食欲が落ちて、体も痩せてきました。
当然筋肉も落ちて、手引きで歩くことも難しくなっています。サービス付き高齢者住宅にお住まいです。
Nさんは私たちの先生のような存在で、言葉の文化である俳句には、ひとかたならぬ造詣があります。句集も発表されていました。
その句集の名前が『金平糖』センスが光ります。

お食事にも介助が必要なときもあり、飲み物にはむせないようにトロミをつけています。
「はてさて金平糖がたべられるか?」「喉につまらないか?」
「食べてくださるか?」など色々と逡巡します
先日、金平糖を持って訪問看護しました。
「なんでしょう?」「金平糖!」はっきりとお返事がありました。
そしておもむろに手でつかみ、口にいれてガリガリとかみはじめられました。
びっくり、ガリガリ、びっくり、ガリガリ、びっくり
嬉しさと驚きがこみあがってきます
 ありがとうNさん。

瑞生(ずう)君9か月

追伸、その日はしっかりと、手引き歩行ができました。
衰える肉体を不可逆にすることは、なかなかできません。
でも心の中には衰えぬものがあります。
私たち、訪問看護はそういう光を一緒に探します。

在宅ケアチームわかば(事業所)連絡先

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