グリ-フケア(お悔やみ訪問)file4

丹後生まれのAさんは、夫が若くして他界後、女手一つで発達障害のある長男さんと次男さんの3人で生きるために男並みになりふり構わず、機織りと他の仕事を3つ掛け持ちしながら生きてこられました。
高齢になり、糖尿病・脳梗塞を発症、徐々に認知症が進んでいましたが、笑顔の絶えないあっけらかんとした性格で、花が好きで息子さんがプレゼントしてくれたクマのぬいぐるみを我が子のように可愛がっていました。息子さんは「母はいつも笑ってくれるし、可愛い事をするから介護もしんどくない」と言われます。時には故郷を思い出しAさん「丹後に帰りてゃーわぁー」と話していました。
ある日、転倒して両大腿骨骨折のため手術をして1人で歩けなくなり介護サービスが開始になりました。月2回訪問診療、週2回デイサービスで入浴、週1回の訪問看護は浣腸と足浴を実施し一緒に歌い、春になると車椅子で近所へ花見に行きました。それから徐々に衰弱し、入退院を繰り返し下血のため入院しました。4日後に最期を迎えられました。

グリーフケア(お悔やみ)訪問で「母は家で最期を迎えたいと思っていたはず。4日間で家に戻って来れたのは良かった。1年は僕らと一緒にお骨と過ごして、来年は母の希望通り丹後に連れて行って海にまいてやろうと思います」と息子さんが話しておられました。Aさんの遺影の周りは、花と訪問時に撮った桜の花見の写真、デイサービスの長寿祝の写真、クマのぬいぐるみに囲まれて笑っていました。Aさん、丹後の海は見えましたか。
在宅ケアチームわかば(事業所)連絡先
事業所 | 管理者 | TEL | FAX |
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総合ケアステーションわかば(ヘルパー) | 所長 谷口 賢治 | 075-451-2210 | 075-451-2216 |
デイサービスわかば | 所長 三浦 昭彦 | 075-432-1270 | 075-432-4030 |
居宅支援わかば | 所長 野々村 浩之 | 075-414-1955 | 075-431-6216 |
京都市乾隆地域包括支援センター | 所長 小島 薫 | 075-432-8677 | 075-432-8128 |
咲あん上京 | 所長 星 綾子 | 075-415-7300 | 075-415-7311 |