夫婦二人で力を合わせて、乗り越えたその先 file13
Aさんは70歳後半の女性で2型糖尿病を持ちながら、大きな脳梗塞を発症し、全失語症になり右半身麻痺も残り、車椅子での生活が始まりました。その直後から、ご主人の介護が始まりました。ご主人は介護が初めてで、不安でいっぱいの中、訪問看護が開始になりました。
翌年Aさんは、検査入院中大腸がんが見つかりました。Aさんは、ショックで病院食を全く食べなくなり、栄養状態が悪化したため手術は延期となり、自宅に戻ることになりました。
ご主人は「手術をあきらめたくない、手術してちゃんと生きていてほしい」と涙する毎日でした。ご主人のその言葉に、Aさんは全失語症で話せない状態でも理解され、Aさんも涙を流していました。Aさんは言葉を失っても、看護師の手を強く握り「手術を受けたい」と伝えてくれていました。
訪問栄養士さんのサポートやご主人の献身的な食事づくりと食事介助により、Aさんは少しずつ食べられるようになり、3カ月後には栄養状態が大きく改善しました。ついに手術が可能となり、無事に乗り越えることができました。
今は穏やかな日々を取り戻し、ご夫婦2人で訪問看護を待っていてくださっています。
ご夫婦二人のあきらめない力とその姿は、まるで奇跡のようでした。


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