生きる力を取り戻したAさんのお話 file10

Aさん、80代後半の男性は1人暮らしでした。糖尿病と認知症を持っておられました。
最愛の妻を亡くされ、それから認知症が進み薬やインスリン注射を忘れることが増えていき血糖値がどんどん悪化していきました。

訪問診療の先生は、何度も訪問看護をすすめていましたが「他人に家の中には、入ってほしくない!」と拒んでおられました。その1年後、しぶしぶ始めた訪問看護の中でAさんは「もう死にたいわ」と口にすることが度々ありました。訪問看護師は、Aさんの病気以外の生活の諸事や妻を亡くされたにも心をむけられるように関わっていきました。インスリン注射のあとは、Aさんの好きな散歩に一緒に出かけ、好きな歌を歌い楽しみました。Aさんの笑顔と笑い声は月日を重ねていくうちに、Aさんから「今日は来てくれるのか?」と朝から座布団を敷いて、訪問看護を心まちしてくれるようになっていきました。これを機に介護ヘルパーも拒否なく利用できるようになっていきました。訪問看護と介護ヘルパーの見守りで、Aさんは毎日忘れずに薬が飲むことができ、インスリン注射も打てるようになり、血糖値が改善していきました。

Aさんは時折「妻がいないし寂しいな」と話されることもありますが、介護サービスをうけながら安心して暮らすことができています。
今日のAさんの笑顔とその笑い声は、天国に届いているようです……。

在宅ケアチームわかば(事業所)連絡先

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咲あん上京所長 星 綾子075-415-7300 075-415-7311