Ａさんと家族と私たちの物語

優しく愉快でカッコいい70歳代のＡさんは奥さんと２人暮らし。
ある時から鍵が分からなくなったり、人の家に入ったりと認知症の症状がでてきました。ご近所からは「近くにいったらあかんよ」と噂され、奥さんは悔しくて「孤独」だったそうです。精神科医師にかかり、訪問看護が始まりました。

汚れた衣類を着替えてもらおうするとパンチがとんできたり、髪をひっぱられたり悪戦苦闘、でもお風呂上りのＡさんは笑顔。
その後、全身状態が悪くなり精神科医師から内科医師に引き継がれ、訪問看護、ヘルパー、そして知人との連携チ－ムができ、Ａさんはご自宅で看取ることができました。Ａさんチ－ムはご本人だけでなく、ご家族にも寄り添えたと思っています。
後日談ですが、奥さんはその後介護職の資格を取り、現在はヘルパ－として活躍されています。